シェルブールの雨傘
やっと出ました(^^;
1963年の古いフランス映画だけど、公開された若い頃に見て、その素晴らしさに以後何度も繰り返して見ました。
やがてVHSテープも無くなり、一度発売されたDVDも20年以上前に廃盤。
それが、去年デジタルリマスター盤になって東京と大阪の映画館で公開された。
これはひょっとしたDVDで再発売されるかも知れない・・・と思って待ちかねていたら、2ヶ月程前に発売日が決定したので、即予約して届くのを待っていた。
この映画は何と言う事のないごくありふれたストーリーで、早い話は単なるメロドラマ。
運命の分かれ道となったアルジェリア戦争も背景として描かれているが、それはつまみ程度。
それじゃ、何が良かったのかと言われると困るけど、とにかく素晴らしい映画で、これだけは見ないと分からない。
そして、ミュージカル映画と言う事になっているが、それまでにあったミュージカルと一番大きな違いは、セリフそのものが音楽で有る事だ。
それまでは音楽とセリフで構成されているミュージカルしか無かったが、セリフ全編がメロディになっているのはこの映画が初めての筈。
そして、単に曲を唄う場面すら全く無い。
その為か映画を見ていると、セリフが歌という感覚が無くなってしまい、見終わった後はごく普通にドラマを見た様に錯覚してしまう。
ただし、主演のカトリーヌ・ドヌーブのセリフは歌手の吹き替えだと言う話を当時聞いた事がある。
でも、例えそうだとしても、不自然さは全く見当たらないし、ラスト場面での会話で、名前を教える時のシーンは未だに忘れられない。
以前にも書いたけど、自分の中では、この何十年間で見てきた映画の中で、文句なしの1位であります。
ちなみにシェルブールの雨傘は、1964年カンヌ映画祭のグランプリ。
2位が「バルセロナ物語」。3位は「ゴッドファーザー」となっている。
ついでながら、ゴッドファーザーの中では、若い頃のロバート・デ・ニーロが出ているPART2が一番だと思うけど、これは色々と評価が分かれる所。
さて、これで1~3位のDVDが揃ったぞ。(^^)
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